第104回全国高校野球選手権地方大会・優勝校予想記事の第48弾は関東最大の激戦区である神奈川です。
1.近年の選手権大会の力関係
過去10大会の優勝校、準優勝校は以下の通りです。
優勝校 | 準優勝校 | |
---|---|---|
2010 | 東海大相模 | 横浜 |
2011 | 横浜 | 桐光学園 |
2012 | 桐光学園 | 桐蔭学園 |
2013 | 横浜 | 平塚学園 |
2014 | 東海大相模 | 向上 |
2015 | 東海大相模 | 横浜 |
2016 | 横浜 | 慶応 |
2017 | 横浜 | 東海大相模 |
2019 | 東海大相模 | 日大藤沢 |
2021 | 横浜 | 横浜創学館 |
過去10大会の力関係として
・横浜、東海大相模の2強となっている
・上記2強以外の高校が優勝した回数は1回であるため、上記2強の壁は高い
・2強の序列は横浜>東海大相模となっている
ということが挙げられます。
2.過去の傾向
過去5年(2018年は2代表、2020年は大会中止のためカウントしない)の結果は以下の通りです。
2015
2014 秋 | 2015 春 | 2015 夏 | |
---|---|---|---|
平塚学園 | 優勝 | ベスト8 | ベスト8 |
桐光学園 | 準優勝 | ベスト4 | ベスト4 |
相模原 | ベスト4 | 準優勝 | |
東海大相模 | ベスト4 | 優勝 | 優勝 |
湘南学院 | ベスト8 | ||
日大藤沢 | ベスト8 | ベスト8 | ベスト4 |
横浜隼人 | ベスト8 | ベスト8 | ベスト8 |
慶応 | ベスト8 | ベスト8 | ベスト8 |
橘 | ベスト4 | ||
横浜 | 準優勝 | ||
山手学院 | ベスト8 |
2016
2015 秋 | 2016 春 | 2016 夏 | |
---|---|---|---|
横浜 | 優勝 | 優勝 | 優勝 |
桐光学園 | 準優勝 | ベスト8 | ベスト4 |
藤沢翔陵 | ベスト4 | ベスト4 | ベスト8 |
日大高 | ベスト4 | 準優勝 | ベスト8 |
東海大相模 | ベスト8 | ベスト8 | ベスト8 |
川和 | ベスト8 | ||
横浜隼人 | ベスト8 | ベスト8 | ベスト8 |
川崎北 | ベスト8 | ||
慶応 | ベスト4 | 準優勝 | |
桐蔭学園 | ベスト8 | ベスト4 |
2017
2016 秋 | 2017 春 | 2017 夏 | |
---|---|---|---|
慶応 | 優勝 | ベスト8 | ベスト8 |
横浜 | 準優勝 | 準優勝 | 優勝 |
桐光学園 | ベスト4 | ベスト4 | ベスト4 |
横浜商大高 | ベスト4 | ||
星槎国際湘南 | ベスト8 | ベスト4 | |
横浜隼人 | ベスト8 | ベスト8 | |
平塚学園 | ベスト8 | ベスト8 | |
横浜創学館 | ベスト8 | ||
東海大相模 | 優勝 | 準優勝 | |
橘学苑 | ベスト8 | ||
日大高 | ベスト4 | ||
相洋 | ベスト8 | ||
立花学園 | ベスト8 | ||
日大藤沢 | ベスト8 |
2019
2018 秋 | 2019 春 | 2019 夏 | |
---|---|---|---|
横浜 | 優勝 | ベスト4 | ベスト8 |
桐蔭学園 | 準優勝 | ||
厚木北 | ベスト4 | ||
慶応 | ベスト4 | ||
湘南工大付 | ベスト8 | ||
光明相模原 | ベスト8 | ||
東海大相模 | ベスト8 | 優勝 | 優勝 |
横浜商 | ベスト8 | ||
桐光学園 | 準優勝 | ベスト4 | |
鎌倉学園 | ベスト4 | ベスト8 | |
向上 | ベスト8 | ベスト8 | |
藤沢清流 | ベスト8 | ||
弥栄 | ベスト8 | ||
相洋 | ベスト8 | ベスト8 | |
日大藤沢 | 準優勝 | ||
相模原 | ベスト4 |
2021
2020 秋 | 2021 春 | 2021 夏 | |
---|---|---|---|
東海大相模 | 優勝 | 優勝 | ベスト8 |
鎌倉学園 | 準優勝 | ||
桐蔭学園 | ベスト4 | ||
横浜 | ベスト4 | ベスト4 | 優勝 |
桐光学園 | ベスト8 | 準優勝 | |
相洋 | ベスト8 | ベスト8 | |
横浜商 | ベスト8 | ベスト8 | |
白山 | ベスト8 | ||
日大藤沢 | ベスト4 | ベスト8 | |
向上 | ベスト8 | ベスト8 | |
横浜創学館 | ベスト8 | 準優勝 | |
藤沢翔陵 | ベスト4 | ||
慶応 | ベスト4 | ||
横浜清陵 | ベスト8 |
過去5年の傾向として
・選手権大会優勝校は春季大会ベスト4以上
・秋季大会と春季大会で上位進出した高校は選手権大会でも上位進出しやすい
・秋季大会がベスト8以上で春季大会がベスト16以下の高校は選手権大会でベスト8以上になれない
といったことが挙げられます。
3.2022年の展望
2021年秋季大会、2022年春季大会の結果は以下の通りです。
2021 秋 | 2022 春 | |
---|---|---|
東海大相模 | 優勝 | ベスト8 |
向上 | 準優勝 | |
桐光学園 | ベスト4 | 優勝 |
横浜商大高 | ベスト4 | ベスト8 |
桐蔭学園 | ベスト8 | 準優勝 |
横浜隼人 | ベスト8 | |
藤沢翔陵 | ベスト8 | |
日大高 | ベスト8 | |
藤沢清流 | ベスト4 | |
横浜商 | ベスト4 | |
立花学園 | ベスト8 | |
横浜 | ベスト8 |
この結果と近年の力関係を考慮して、以下のように予想します。
◎本命:桐光学園
秋季大会はベスト4であり、春季大会で優勝しており、選手権大会でも上位進出する可能性は高いが、前回優勝が10年前であるのが気になるところ
〇対抗:東海大相模
近年の力関係においては最上位グループにあり、秋季大会で優勝しているが、春季大会でベスト4を逃しているという点が過去5大会の傾向から見たときにマイナスな部分となっている
▲穴:桐蔭学園
秋季大会はベスト4であり、春季大会で準優勝しており、選手権大会でも上位進出する可能性は高いが、優勝から遠ざかっている
△連下:横浜
近年の力関係では最上位グループにあるが、秋季大会と春季大会の成績が上記3校より大幅に劣る
4.まとめ
2022年の神奈川は2強が過去の傾向から見たときにマイナスとなる点が存在するため、絶対的な本命が存在しません。よって、混戦となることが予想され、予想に挙げていない高校が優勝する可能性は十分に考えられます。