第95回選抜高校野球大会出場校の戦力分析を行っていきます。
順序は北海道→東北→関東(東京以外)→東京→北信越→東海→近畿→中国→四国→九州の順で記事を書いていきます。
第1弾は2年連続2回目の出場となったクラーク国際です。
秋季大会の成績
秋季大会の成績(判明分のみ)は以下の通りです。
試合結果
出場大会 | 回戦 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
明治神宮大会 | 準々決勝 | 2ー12 | 大阪桐蔭 |
秋季北海道大会 | 決勝 | 3ー1 | 北海 |
秋季北海道大会 | 準決勝 | 7ー0 | 立命館慶祥 |
秋季北海道大会 | 準々決勝 | 3ー2 | 北照 |
秋季北海道大会 | 2回戦 | 3ー1 | 旭川明成 |
秋季北海道大会 | Bブロック代表決定戦 | 12ー1 | 岩見沢緑陵 |
秋季北海道大会 | Bブロック2回戦 | 7ー0 | 岩見沢農 |
秋季北海道大会 | Bブロック1回戦 | 16ー0 | 栗山・月形・夕張 |
打者成績
OPS順(20得点以上の試合は除外)
選手名 | 打席数 | 打率 | 本塁打 | 三振 | 四球 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中村 光琉 | 20 | .438 | 0 | 2 | 0 | .412 | .688 | 1.099 |
坂本 劣陽 | 18 | .353 | 0 | 2 | 0 | .389 | .471 | .859 |
新岡 歩輝 | 20 | .313 | 0 | 0 | 0 | .294 | .375 | .669 |
麻原 草太 | 20 | .214 | 0 | 4 | 4 | .368 | .286 | .654 |
山田 陽紫 | 19 | .235 | 0 | 4 | 1 | .278 | .235 | .513 |
安部 政信 | 19 | .222 | 0 | 3 | 0 | .222 | .278 | .500 |
高木 馴平 | 21 | .167 | 0 | 2 | 2 | .250 | .167 | .417 |
髙橋 歩希 | 16 | .143 | 0 | 1 | 1 | .200 | .143 | .343 |
児玉 旭陽 | 16 | .067 | 0 | 5 | 0 | .067 | .067 | .133 |
鈴木 凰介 | 3 | .000 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | .000 |
チーム | 172 | .236 | 0 | 23 | 8 | .275 | .297 | .572 |
中村、坂本、新岡が高い打率を残しています。
中村は打率、長打率のいずれも高くなっています。
麻原は打率が低くなっていますが、四球を多く選んでいます。
三振率は13.4%であるため、チーム全体での三振は多くないと考えられます。
本塁打を打っている選手は0人となっており、チームの長打率も高くないため、チーム全体の長打力は低いと考えられます。
チームOPSは.572であり、OPSが.900を上回っている選手は中村だけであるため、チーム全体の打撃力は高くないと考えられます。
投手成績
イニング順
選手名 | 試合数 | イニング | 防御率 | 奪三振率 | 与四球率 | K/BB | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
新岡 歩輝 | 5 | 40.2 | 0.89 | 6.64 | 2.21 | 3.00 | 0.93 |
チーム | 5 | 40.2 | 0.89 | 6.64 | 2.21 | 3.00 | 0.93 |
※K/BB:奪三振と与四球の比率で、投手の制球力を示す指標の1つ。3.5を超えると優秀と言われる。
K/BB=奪三振÷与四球(wikipedia)
投手は新岡が1人で投げています。
防御率は1.00を下回っています。
奪三振が多くなっているわけではありませんが、全体的に与四球率やWhipは低く、K/BBもそれなりの値になっているため、投手は安定していると考えられます。
守備、走塁
守備成績
守備機会 | 失策数 | 守備率 | |
---|---|---|---|
チーム | 196 | 10 | .949 |
クラーク国際の守備率は.949であり、守備は若干不安定であると考えられます。
走塁成績
盗塁数 | 盗塁死 | 盗塁成功率 | |
---|---|---|---|
チーム | 0 | 0 | ----- |
秋季大会で1度も盗塁をしていないため、走塁の成績はよくないと考えられます。
まとめ
クラーク国際は、投手では新岡は比較的安定していますが、2番手以降の投手がいません。
そのため、勝ち進んだときに2番手投手をどのようにするのかという点がカギになると考えられます。
打撃では打率こそ低すぎるわけではありませんが、長打力は低いと考えられるため、得点を奪うには1イニングでヒットを集中させる必要があります。
また、守備や走塁もあまりよくないため、勝つためには投手の新岡が相手打線を抑え込むことが必須であると考えられます。