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MLBポストシーズン戦力分析 アストロズ編

戦力分析編の第2弾は2021年ア・リーグのチャンピオンであるヒューストン・アストロズです。

今シーズンの成績

今シーズンの成績(9/20まで)は以下の通りです。

打者成績

OPS順、100打席以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名PAAVGOBPSLGOPSHRwRC+
Y.アルバレス515.304.406.6261.03237187
J.アルトゥーベ560.292.379.512.89125155
A.ブレグマン603.269.376.470.84621143
K.タッカー561.261.333.485.81828132
A.ディアス286.257.308.438.74612112
T.マンシーニ546.249.330.409.73918112
C.マコーミック368.231.318.397.71513106
C.バスケス402.273.316.393.709898
J.ペーニャ509.247.285.404.6891894
Y.グリエル538.244.290.365.655886
M.マルドナード349.184.249.345.5941368
M.デュボン190.209.262.302.564361
J.マイヤーズ149.209.255.302.557157

※wRC+:打者が打席あたりに産み出した得点の傑出度であり、平均的な打者に対する得点力の大きさをパーセンテージで表している。wRC+が100の打者は平均的であり、wRC+が150の打者は平均より50%多くの得点を産み出している(Wikipedia)

アルバレスは得点貢献度が非常に高く、アルトゥーベ、ブレグマンも得点貢献度は高く、タッカーが平均以上であると考えられます。
また、マンシーニ、ペーニャは平均レベルですが、本塁打を多く打っています。

マルドナード、デュボン、マイヤーズ以外の打者は得点貢献度が平均以下でないため、アルバレスが頭一つ抜けていますが、全体では穴が少ないと考えられます。

投手成績

先発投手

イニング順、40イニング以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9WLWhipxFIP
F.バルデス28185.22.578.533.010.441651.113.03
J.バーランダー25157.01.789.341.550.691730.833.28
J.ウルキディ27157.03.967.282.011.491371.174.34
L.ガルシア26145.13.909.102.851.361381.173.88
C.ハビエル27117.13.0711.663.301.23980.993.66

※xFIP:打たれたフライボールに一定の本塁打を見込んで算出されたFIP(守備の影響を無視した投球内容)(Wikipedia)

先発の防御率はバーランダーが1点台であり、バルデスも2点台でありますが、ウルキディとガルシアは4点台に近くなっています。
被弾はバルデス、バーランダーが少なくなっており、ウルキディ、ガルシア、ハビエルが多くなっています。
xFIPはウルキディが4.00を超えており、ガルシアが4.00に近くなっているため、先発投手では4番手以降に不安があると考えられます(マッカラーズジュニアが復帰しているため、大きな弱点にはならないと考えられるが)。

リリーフ投手

登板数順、30登板以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9HLDSVBSWhipxFIP
H.ネリス6662.23.3010.912.150.4325330.933.23
R.モンテロ6461.22.349.633.060.29201321.023.20
P.メイトン6057.23.759.683.431.2513021.283.86
W.スミス5953.13.889.794.221.5215531.434.49
R.スタネック5349.11.0910.225.470.3615131.244.05
B.アブレイユ4956.22.0612.713.650.326201.132.79
R.プレスリー4341.23.0211.881.940.6502840.892.15

※BS:セーブ失敗

リリーフではスミス、スタネック、メイトン以外xFIPが3.50を下回っています。
また、スミス、メイトン以外被弾は少なくなっています。
リリーフはある程度の駒は揃っていると考えられます。

守備、走塁

アストロズのチームDRSは+61であり、UZR/150は+6.3となっているため、守備力は平均以上であると考えられます。

チームUBRは-4.5であるため、走塁面に関しては平均以下であると考えられます。

ポストシーズンの通算成績

打者成績

OPS順、80打席以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名PAAVGOBPSLGOPSHRWPA
J.アルトゥーベ363.286.361.547.907232.37
Y.アルバレス134.277.388.455.8433-0.27
K.タッカー134.279.331.434.7655-0.32
A.ブレグマン319.226.339.400.739120.20
Y.グリエル305.253.315.372.6876-1.21
C.バスケス80.253.291.360.6512-0.13
M.マルドナード135.167.235.275.5103-1.04

※WAP:セイバーメトリクスで用いられる指標のひとつ。チームの勝利にどれだけ寄与したかという勝利貢献度を表している(Wikipedia)

WPAから見ると打者はアルトゥーベがポストシーズンでの貢献度が高くなっていますが、アルトゥーベとブレグマン以外の選手WPAはマイナスとなっているため、打線はアルトゥーベとブレグマンに依存していると考えられます。

投手成績

イニング順、36イニングor16登板以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9WLSVWhipWPA
F.バルデス943.24.538.663.711.854201.370.12
J.バーランダー31187.23.409.832.881.25141101.042.40
L.マッカラーズJr.1657.12.839.732.831.572211.080.47
R.プレスリー3127.23.5811.392.930.332051.270.82
W.スミス2018.11.477.852.950.494260.760.95
P.バエス3129.13.9910.134.911.841001.30-0.16

投手はバーランダー、マッカラーズジュニア、スミス、プレスリーは貢献度が高く、バエスは低いと考えられます。

また、バルデス、マッカラーズジュニアは被弾が多くなっています。

まとめ

今季のアストロズは野手ではアルバレス、投手ではバーランダー傑出しており、投打において大きな弱点となっている箇所はないと考えられます。

野手は一部の選手に依存しがちであり、また、主力打者であるアルバレスがポストシーズンに強くないという弱点であると考えられます。
そのため、野手ではアルトゥーベ、ブレグマン以外の選手の奮起が重要であると考えられます。
また、先発投手はマッカラーズジュニアが復帰していますが、先発投手の枚数に不安があり、リリーフではクローザーのキンブレルがレギュラーシーズンでは不安定です。
そのため、勝ち上がるためにはガルシア、ウルキディ、ハビエルの好投も必要であると考えられます。

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