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MLBポストシーズン戦力分析 ブレーブス編

戦力分析編の第6弾は昨年ワールドシリーズを制したアトランタ・ブレーブスです。

今シーズンの成績

今シーズンの成績(9/20まで)は以下の通りです。

打者成績

OPS順、100打席以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名PAAVGOBPSLGOPSHRwRC+
A.ライリー632.278.350.548.89837147
M.ハリス2世382.305.343.537.88018143
W.コントレラス324.278.346.522.86819139
V.グリソム129.297.357.466.8235129
T.ダーノー381.273.328.483.81117125
M.オルソン640.235.320.458.77828114
R.アクーニャJr.486.271.358.420.77813119
D.スワンソン632.279.334.438.77220115
O.アルシア196.243.321.405.7267103
O.アルビーズ269.247.294.409.703893
M.オズーナ480.221.271.399.6702184
R.グロスマン441.214.317.319.636787
E.ロザリオ231.207.260.329.589562

※wRC+:打者が打席あたりに産み出した得点の傑出度であり、平均的な打者に対する得点力の大きさをパーセンテージで表している。wRC+が100の打者は平均的であり、wRC+が150の打者は平均より50%多くの得点を産み出している(Wikipedia)

高いパフォーマンスを発揮している選手はいませんが、ライリー、ハリス2世、コントレラス、グリソム、ダーノー、アクーニャジュニア、スワンソンが平均以上の貢献度であると考えられます。
また、オズーナは打撃での貢献度が平均より下ですが、本塁打を多く打っています。

ロザリオ以外の打者は打撃での貢献度が平均以下でないため、優秀な打者こそいませんが、全体では穴が少ないと考えられます。

投手成績

先発投手

イニング順、40イニング以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9WLWhipxFIP
M.フリード28175.12.528.161.590.621361.023.12
K.ライト28170.03.188.742.650.951951.163.30
C.モートン28157.24.1710.673.201.37861.193.59
S.ストライダー31131.22.6713.813.080.481150.992.30
I.アンダーソン22111.25.007.824.350.971061.514.22
J.オドリッジ1993.24.047.012.691.15551.264.60

※xFIP:打たれたフライボールに一定の本塁打を見込んで

算出されたFIP(守備の影響を無視した投球内容)(Wikipedia)

全体的に被弾は少なくなっています。
先発の防御率は全員3.00を下回っており、xFIPはオドリッジ、アンダーソン以外3.80以下であるため、先発投手の駒はある程度揃っていると考えられます。

リリーフ投手

登板数順、30登板以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9HLDSVBSWhipxFIP
A.J.ミンター6761.22.1912.261.750.5830540.912.63
R.イグレシアス6055.12.7711.712.110.81111740.982.56
K.ジャンセン5756.03.7011.733.051.2903571.073.56
J.チャベス5362.23.459.912.731.019031.313.29
C.マクヒュー5263.12.849.811.990.7113050.983.36
D.リー3943.02.5110.261.671.058031.093.12
T.マチェック3737.03.167.784.860.737101.165.21
J.スティーブンス3446.03.728.413.720.592211.333.94

※BS:救援失敗

全体的に被弾や与四球少なくなっており、奪三振は多くなっており、Whipは低くなっているため、リリーフは全体的に安定していると考えられます。
xFIPが4.00を超えている選手も少ないため、計算できるリリーフの枚数はある程度揃っていると考えられます。
弱点を挙げるとするならば、クローザーのジャンセンは防御率が悪く、被弾やBSが多くなっているため、安定感を欠いている部分あると考えられます。

守備、走塁

ブレーブスのチームDRSは+20であり、UZR/150は-5.7となっているため、守備力は平均レベルであると考えられます。

チームUBRは+7.6であるため、走塁面に関しても平均を大きく上回っていると考えられます。

ポストシーズンの通算成績

打者成績

OPS順、80打席以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名PABAOBPSLGOPSHRWPA
E.ロザリオ92.337.402.590.99250.99
R.アクーニャJr.94.263.372.500.87230.68
M.オズーナ92.284.315.534.84950.33
D.スワンソン131.264.313.455.76850.05
O.アルビーズ159.255.308.352.6603-0.85
T.ダーノー191.216.283.363.6467-0.47
A.ライリー117.236.282.364.64630.70

※WPA:セイバーメトリクスで用いられる指標のひとつ。チームの勝利にどれだけ寄与したかという勝利貢献度を表している(Wikipedia)

野手はポストシーズンの経験がある選手が多くいます。
WPAから見ると打者はロザリオ、アクーニャ、ライリー、オズーナがポストシーズンでの貢献度が高くなっていますが、アルビーズ、ダーノーは低いと考えられます。
また、ライリーはOPSは低くなっていますが、貢献度は高いです。

投手成績

イニング順、36イニングor16登板以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9WLSVWhipWPA
C.モートン1778.03.3510.273.690.817401.221.08
K.ジャンセン5763.12.1313.072.560.8532190.811.33
M.フリード1757.24.069.212.031.252301.270.48
T.マチェック2024.11.4814.052.590.374000.951.73

投手では全体的に貢献度は高くなっています。

また、フリード以外の選手は被弾が少なくなっています。

まとめ

今季のブレーブスでは傑出した選手こそいませんが、投打において大きな弱点となっている箇所はないと考えられます。
しかし、守備はMLB全体では平均レベルとなっていますが、ポストシーズン進出チームの中では悪い方になってます。
そのため、投手陣の好投や打線の援護でカバーすることがカギになると考えられます。
また、野手はポストシーズンに強いロザリオが低迷しています。
そのため、野手ではロザリオの復調が重要であると考えられます。

よって、投打で大きな弱点となっている部分こそありませんが、弱点となっている箇所自体はあるため、その部分をカバーすることや低迷している選手の復調がカギである考えられます。

 

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