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MLBポストシーズン戦力分析 ガーディアンズ編

戦力分析編の第4弾は世界一から最も遠ざかっているクリーブランド・ガーディアンズです。

今シーズンの成績

今シーズンの成績(9/20まで)は以下の通りです。

打者成績

OPS順、100打席以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名PAAVGOBPSLGOPSHRwRC+
J.ラミレス621.281.359.527.88628144
A.ジメネス505.300.371.473.84416141
O.ゴンザレス316.293.326.467.7939123
J.ネイラー450.256.316.447.76318113
S.クワン572.291.370.382.7524118
A.ロザリオ614.283.314.407.72111104
O.ミラー446.248.300.352.652585
L.メイリー186.221.301.337.638384
R.パラシオス123.232.293.286.579065
M.ストロー547.217.289.272.561063
A.ヘッジス305.177.254.272.526752

※wRC+:打者が打席あたりに産み出した得点の傑出度であり、平均的な打者に対する得点力の大きさをパーセンテージで表している。wRC+が100の打者は平均的であり、wRC+が150の打者は平均より50%多くの得点を産み出している(Wikipedia)

傑出した打者はいませんが、ラミレス、ジメネス、ゴンザレス、クワンが平均以上の貢献度であると考えられます。

ストロー、ヘッジス、パラシオスが打撃での貢献度が平均以下となっているため、打線に穴はあると考えられます。

投手成績

先発投手

イニング順、40イニング以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9WLWhipxFIP
S.ビーバー28181.12.839.131.740.791181.033.00
T.マッケンジー28172.13.088.722.251.2510110.973.93
A.シバーレ1675.05.409.002.401.20261.313.94
Z.プリーサック23127.04.397.022.621.353111.314.35
C.クアントリル29169.13.566.172.341.061351.244.41
K.ピルキントン1558.03.887.764.970.93121.474.87

※xFIP:打たれたフライボールに一定の本塁打を見込んで算出されたFIP(守備の影響を無視した投球内容)(Wikipedia)

ピルキントン以外の投手は与四球率が低くなっています。
先発の防御率はビーバー以外3.00を超えており、xFIPもビーバー以外3.80を上回っているため、ビーバー以外の先発投手に不安があると考えられます。
また、奪三振は若干少なくなっています。

リリーフ投手

登板数順、30登板以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9HLDSVBSWhipxFIP
E.クレース6863.21.279.191.410.2803630.722.32
T.ステファン5958.02.7911.482.170.4716221.192.78
B.ショウ5755.15.377.814.071.305101.414.38
S.ヘンゲス5257.12.5110.362.670.476100.942.67
E.デロスサントス4548.13.179.872.980.563111.123.33
E.モーガン4560.03.6010.201.651.5010040.903.41
N.サンドリン4240.02.258.105.180.457021.184.38
J.カリンチャク3031.11.7214.365.170.577311.123.17

※BS:救援失敗

リリーフではショウ、サンドリン以外xFIPが3.80を下回っています。
被弾や与四死球は全体的に少なくなっており、Whipも全体的に低くなっているため、リリーフは安定していると考えられます。
モーガン以外のリリーフはBSが少なくなっています。

守備、走塁

ガーディアンズのチームDRSは+69であり、UZR/150は+6.6となっているため、守備力は平均以上であると考えられます。

チームUBRは+4.4であるため、走塁面に関しても平均以上であると考えられます。

ポストシーズンの通算成績

打者成績

OPS順、80打席以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名PAAVGOBPSLGOPSHRWPA
J.ラミレス1030.2130.2750.2980.5731-0.31

※WPA:セイバーメトリクスで用いられる指標のひとつ。チームの勝利にどれだけ寄与したかという勝利貢献度を表している(Wikipedia)

野手は経験の少ない選手が多くなっています。
WPAから見ると打者はラミレスはポストシーズンでの貢献度が低いと考えられます。

投手成績

イニング順、36イニングor16登板以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9WLSVWhipWPA
B.ショウ19222.459.002.450.822101.140.25
投手でも経験が少ない選手が多くなっています。
ショウは貢献度が高いと考えられます。

まとめ

今季のガーディアンズは、リリーフは高いパフォーマンスを発揮していますが、ビーバー以外の先発投手が弱点となっていると考えられます。

先発投手については、継投のタイミングや、先発投手の奮起が重要になってくると考えられます。

また、野手でも投手でもポストシーズンの経験が少ない選手が多くなっているため、経験不足をどのようにカバーするかが重要であると考えられます。

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