戦力分析編の第12弾はポストシーズンから最も遠ざかっているシアトル・マリナーズです。
今シーズンの成績
今シーズンの成績(9/20まで)は以下の通りです。
打者成績
OPS順、100打席以上、復帰の目処が立たない選手は載せない
選手名 | PA | AVG | OBP | SLG | OPS | HR | wRC+ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
J.ロドリゲス | 540 | .279 | .343 | .503 | .846 | 27 | 144 |
E.スアレス | 594 | .235 | .335 | .470 | .805 | 31 | 135 |
T.フランス | 548 | .272 | .336 | .442 | .778 | 20 | 127 |
S.ハガーティ | 171 | .271 | .329 | .439 | .768 | 5 | 121 |
D.ムーア | 214 | .216 | .363 | .404 | .767 | 6 | 130 |
C.ローリー | 378 | .204 | .278 | .467 | .745 | 23 | 113 |
T.トランメル | 111 | .208 | .300 | .427 | .727 | 4 | 111 |
C.サンタナ | 236 | .186 | .288 | .436 | .724 | 15 | 110 |
J.P.クロフォード | 550 | .254 | .341 | .354 | .695 | 6 | 108 |
J.ウィンカー | 520 | .218 | .338 | .342 | .680 | 13 | 106 |
M.ハニガー | 185 | .229 | .286 | .388 | .674 | 7 | 95 |
C.カサリ | 159 | .207 | .314 | .326 | .640 | 4 | 89 |
A.フレイジャー | 561 | .237 | .303 | .309 | .612 | 3 | 82 |
A.トロ | 319 | .180 | .235 | .320 | .555 | 9 | 60 |
L.トーレス | 141 | .214 | .262 | .252 | .514 | 1 | 53 |
J.ケレニック | 123 | .124 | .187 | .265 | .452 | 4 | 30 |
※wRC+:打者が打席あたりに産み出した得点の傑出度であり、平均的な打者に対する得点力の大きさをパーセンテージで表している。wRC+が100の打者は平均的であり、wRC+が150の打者は平均より50%多くの得点を産み出している(Wikipedia)
傑出した打者はいませんが、ロドリゲス、スアレス、ハガーティ、フランス、ムーアが平均以上の貢献度であると考えられます。
トロ、トーレス、ケレニックが打撃での貢献度が平均以下となっているため、打線に穴はあると考えられます。
投手成績
先発投手
イニング順、40イニング以上、復帰の目処が立たない選手は載せない
選手名 | G | IP | ERA | K/9 | BB/9 | HR/9 | W | L | Whip | xFIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
L.ギルバート | 30 | 172.2 | 3.13 | 8.70 | 2.40 | 0.89 | 13 | 6 | 1.19 | 3.71 |
R.レイ | 29 | 171.2 | 3.72 | 10.17 | 2.83 | 1.47 | 12 | 10 | 1.17 | 3.51 |
M.ゴンザレス | 29 | 166.0 | 4.01 | 4.99 | 2.55 | 1.46 | 10 | 14 | 1.32 | 4.92 |
L.カスティーヨ | 22 | 134.1 | 2.68 | 10.05 | 2.61 | 0.74 | 7 | 5 | 1.06 | 3.17 |
C.フレクセン | 28 | 128.2 | 3.78 | 6.16 | 3.43 | 1.12 | 7 | 9 | 1.36 | 5.13 |
G.カービー | 22 | 117.2 | 2.98 | 9.41 | 1.15 | 0.92 | 7 | 4 | 1.12 | 3.17 |
※xFIP:打たれたフライボールに一定の本塁打を見込んで算出されたFIP(守備の影響を無視した投球内容)(Wikipedia)
ピルキントン以外の投手は与四球率が低くなっています。
先発の防御率はビーバー以外3.00を超えており、xFIPもフレクセン、ゴンザレス以外3.80を下回っているため、先発投手の駒はある程度揃っていると考えられます。
また、与四球は若干少なくなっています。
リリーフ投手
登板数順、30登板以上、復帰の目処が立たない選手は載せない
選手名 | G | IP | ERA | K/9 | BB/9 | HR/9 | HLD | SV | BS | Whip | xFIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A.ムニョス | 58 | 58.2 | 2.61 | 13.81 | 2.30 | 0.77 | 21 | 3 | 3 | 0.92 | 2.00 |
E.スワンソン | 51 | 48.1 | 1.12 | 11.73 | 1.49 | 0.56 | 13 | 3 | 1 | 0.83 | 2.65 |
M.フェスタ | 47 | 46.1 | 4.08 | 11.07 | 2.72 | 1.75 | 6 | 2 | 1 | 1.14 | 3.44 |
P.シーウォルド | 60 | 58.1 | 2.62 | 10.34 | 2.47 | 1.23 | 6 | 19 | 5 | 0.77 | 3.51 |
M.ブラッシュ | 31 | 45.0 | 4.20 | 11.00 | 5.80 | 0.60 | 7 | 0 | 0 | 1.58 | 3.59 |
P.マーフィー | 57 | 61.1 | 2.49 | 9.68 | 2.35 | 0.73 | 5 | 0 | 0 | 0.91 | 3.60 |
D.カスティーヨ | 52 | 47.2 | 3.97 | 9.06 | 4.15 | 0.76 | 7 | 6 | 0 | 1.26 | 3.91 |
※BS:救援失敗
リリーフではD.カスティーヨ以外xFIPが3.80を下回っているため、リリーフでもある程度駒は揃っていると考えられます。
奪三振は多くなっており、シーウォルド、フェスタ以外被弾少なくなっており、Whipもブラッシュ以外は低くなっているため、リリーフは安定していると考えられます。
モーガン以外のリリーフはBSが少なくなっています。
守備、走塁
マリナーズのチームDRSは+33であり、UZR/150は+0.2となっているため、守備力は平均より若干上であると考えられます。
チームUBRは-8.6であるため、走塁面に関しても平均以下であると考えられます。
ポストシーズンの通算成績
打者成績
OPS順、80打席以上、復帰の目処が立たない選手は載せない
選手名 | PA | AVG | OBP | SLG | OPS | HR | WPA |
---|---|---|---|---|---|---|---|
C.サンタナ | 96 | .193 | .302 | .361 | .663 | 4 | -0.43 |
※WPA:セイバーメトリクスで用いられる指標のひとつ。チームの勝利にどれだけ寄与したかという勝利貢献度を表している(Wikipedia)
野手は経験の少ない選手が多くなっています。
WPAから見ると打者はサンタナはポストシーズンでの貢献度が低いと考えられます。
投手成績
36イニングor16登板以上の選手はいませんでした。
まとめ
今季のマリナーズは、投手は弱点らしい弱点はありませんが、打線では穴となってる箇所が存在し、走塁面では平均以下になっています。
そのため、打撃で弱点となっている箇所をどのようにカバーするのかという部分が重要であると考えられます。
また、野手でも投手でもポストシーズンの経験が少ない選手が多くなっているため、経験不足をどのようにカバーするかが重要であると考えられます。