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MLBポストシーズン戦力分析 ブルージェイズ編

戦力分析編の第10弾は唯一のカナダ球団であるトロント・ブルージェイズです。

今シーズンの成績

今シーズンの成績(9/20まで)は以下の通りです。

打者成績

OPS順、100打席以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名PAAVGOBPSLGOPSHRwRC+
V.ゲレーロJr.642.281.346.490.83629137
D.ジャンセン201.251.328.503.83113133
A.カーク488.295.379.432.81113135
B.ビジェット636.283.327.476.80324129
G.スプリンガー525.260.339.456.79521127
M.チャップマン563.237.323.452.77526121
T.ヘルナンデス476.255.307.458.76520118
L.グリエルJr.493.291.343.400.7435114
C.ビジオ275.208.328.372.7006106
S.エスピナル488.267.322.370.692799
R.タピア379.259.286.365.651685
W.メリフィールド499.232.285.336.621773
J.ブラッドリーJr.352.204.251.307.558353

※wRC+:打者が打席あたりに産み出した得点の傑出度であり、平均的な打者に対する得点力の大きさをパーセンテージで表している。wRC+が100の打者は平均的であり、wRC+が150の打者は平均より50%多くの得点を産み出している(Wikipedia)

高いパフォーマンスを発揮している選手はいませんが、貢献度が平均以上の選手は多くいると考えられます。
また、20本塁打以上打っている選手も多くいます。

メリフィールド、ブラッドリージュニア以外の打者は打撃での貢献度が平均以下でないため、非常に優秀な打者こそいませんが、全体では穴が少ないと考えられます。

投手成績

先発投手

イニング順、40イニング以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9WLWhipxFIP
A.マノア29183.22.408.232.300.781471.014.00
K.ガウスマン28159.13.4510.511.410.7912101.242.79
J.べリオス29158.24.997.712.211.591151.384.16
R.ストリップリング29119.12.947.691.510.83840.993.62
菊池雄星2894.15.5310.885.342.19571.574.21
M.ホワイト2287.15.057.323.090.82161.414.35

※xFIP:打たれたフライボールに一定の本塁打を見込んで

算出されたFIP(守備の影響を無視した投球内容)(Wikipedia)

べリオス、菊池以外の選手は被弾が少なくなっており、ホワイト、菊池以外の選手は与四球が少なくなっています。
xFIPはガウスマン、ストリップリング以外の選手は以外3.80以下であるため、先発投手の駒は不足していると考えられます。

リリーフ投手

登板数順、30登板以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名GIPERAK/9BB/9HR/9HLDSVBSWhipxFIP
A.シンバー6963.03.147.571.710.8617441.143.86
A.バズ6764.11.409.232.100.5622030.963.23
D.フエプス6058.02.799.164.340.169111.284.08
T.リチャーズ5858.15.4011.265.091.398011.514.13
J.ロマノ5757.22.349.993.120.6223451.063.53
T.メイザ5543.02.727.531.881.2615141.052.96
Y.ガルシア5555.22.598.572.260.8120140.934.07
A.バンダ3226.26.7510.134.391.352002.104.49
T.ソーントン3144.04.307.363.271.433011.274.49
Z.ポップ3031.23.415.400.850.572001.233.65

※BS:救援失敗

バズは防御率が3.00、Whipは1.00を下回っており、被弾やBSが少ないため、レギュラーシーズンでは安定していたと考えられます。
メイザはxFIPこそ悪い値になっていませんが、被弾が多くなっており、BSも多くなっています。
xFIPが3.80を下回っている選手はい一定数いるため、駒はある程度揃っていると考えられます。

守備、走塁

ドジャースのチームDRSは+46であり、UZR/150は-6.3となっているため、守備力はより若干上であると考えられます。

チームUBRは-2.5であるため、走塁面に関しては平均以下であると考えられます。

ポストシーズンの通算成績

打者成績

OPS順、80打席以上、復帰の目処が立たない選手は載せない

選手名PAAVGOBPSLGOPSHRWPA
G.スプリンガー292.269.349.546.895192.33

※WPA:セイバーメトリクスで用いられる指標のひとつ。チームの勝利にどれだけ寄与したかという勝利貢献度を表している(Wikipedia)

野手はポストシーズンの経験がある選手が少なくなっています。
WPAから見ると打者はスプリンガーがポストシーズンでの貢献度が高くなっています。

投手成績

投手で36イニングor16登板以上の選手はいませんでした。

まとめ

今季のブルージェイズは傑出した選手こそいませんが、打線では弱点となっている箇所はほとんどないと考えられます。
しかし、先発投手では駒不足が弱点となっていると考えられます。
そのため、継投のタイミングや、先発投手の奮起が重要になってくると考えられます。

また、投手でも野手でもポストシーズンの経験が少ないため、経験不足をどのようにカバーするか、野手ではスプリンガーがどれだけチーム牽引できるかが重要であると考えられます。

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